寮と涼子は、編集部のオカルト取材の一環として、ある読者から投稿された洋館の取材に向かうことになった。その場所には、ただならない雰囲気が漂っており、二人は慎重に中へと足を踏み入れた。
洋館の中を調べると、かつて悪魔の召喚儀式が行われていた痕跡が見つかった。涼子は、「こっちの部屋を調べてみる」と言い残し、先に進んでしまった。寮は胸騒ぎを覚えつつも、儀式の痕跡を調査していた。
一通り取材が終わると、寮は涼子の入った部屋に向かった。そこには、うつろな目をして立っている涼子の姿があった。
「先輩……」と声を掛けたが、返事がなかった。
突如、涼子の声とは異なる恐ろしい声が寮に語りかけてきた。
「そうか……あの時の小僧か……あの時、受けた傷が……」
寮は、その部屋にも見覚えのあるポータルがあることに気付いた。それは、高校の地下にあったものと同じだった。もしかして……。
「今度は逃さんぞ……」と声が響き、涼子の目が赤く光り、寮に襲い掛かってきた。尋常ではない力で吹き飛ばされた寮は、壁に激突した。
「先輩……いや、悪霊……あの時の悪魔だったのか……」寮は高校時代に戦った記憶を思い出し、驚愕した。
「あの時、逃げたんだ……ポータルを使って……今の僕では無理だ……あんな奴にどうやって……」
寮は護身用に持っていた聖水を撒き、霊力を使って攻撃を試みたが、あまりの強さに再び吹き飛ばされた。涼子の体から抜け出し、正体を現した悪魔の姿が目の前にあった。
悪魔が寮にとどめを刺そうとした瞬間、突如として巨体な光が悪魔を突き刺し、断末魔を上げて消滅した。寮は呆然とし、状況を理解できずにいた。
そのとき、懐かしい名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
「寮くん」「寮さん」
「その声は……」
寮が振り返ると、そこにはシャミィとリリィの姿があった。二人は光の中に立ち、微笑んでいた。
後日談
寮は涼子を救えなかったことに深い悲しみを感じていたが、シャミィとリリィが現れたことで少しだけ希望を取り戻した。彼らは、寮がこれまでの戦いで失った力を再び取り戻すために現れたのだ。
シャミィは、「あの悪魔は、かつて高校の地下での戦いで逃げ延びたものだった。あなたの力を封じるために送り込まれた刺客だったのです」と語った。
リリィも続けて、「私たちが去ったのは、敢えて強力な力を使わず、悪魔の力を封印するために行ったトラップだったのです。そして、寮が今の仕事に就くことを見越して仕掛けた罠でした」と説明した。
寮は、涼子先輩の死についても問い詰めた。シャミィは静かに頷き、「彼女はその運命を受け入れていました。ただ、その時の記憶は消されていました」と答えた。
涼子の死の真相を知った寮は、深い悲しみと共に、シャミィとリリィの言葉に少しずつ希望を見出した。彼は、これまで封印されていた霊力を取り戻したが、その事実によって霊と戦う意思は無くなった。
改めて、この力を使い、様々な人々の意識を清め、助けるための道を選ぶことを望んだ。涼子先輩の犠牲を無駄にしないためにも、寮は新たな使命を胸に歩み始めるのであった。
以上で社会人編 の前半が終わりになります。
先輩が無くなる方が良いのかは?
まだ、決まって無いですが、その後、編集部が解散になり、
寮も仕事の熱意を失って退社し、別の仕事に目を向ける展開を考えています。
こっちの方が、自然な感じかな。と、考えたりしています。
ここで、力が戻り再覚醒する事で、
スピリチュアルに目覚める方向に歩んで行く展開です。
やっぱり身近な人が亡くなると
ショックも大きいく、人生について向き合ってみる事に繋がると思います。
物語の感想
私も小学校6年生の頃、同級生の近所の女の子が
火事で亡くなってしまった事件がありました。身近な人が突然亡くなるとショックも大きかったです。もし、あのまま火事にならないで普通に生きていたら、どうだったのかな?と、思ったりします。
生きている以上、どこかで亡くなる運命からは、
逃れられないと思います。物語では、多分ここで、主人公もヘタレになる可能性もありましたが、再び力が再覚醒する事によって、指導霊と再交信可能になった事で、最強キャラになってしまいました。
指導霊も2人態勢になり、スピリチュアルな道を歩む方向に進む展開です。
最終章: ハイヤーセルフへの道
涼子先輩の犠牲と悪霊との激闘を乗り越えた寮は、自身の霊力を使い人々を助ける道を歩むことを決意していた。だが、その道は決して平坦ではなかった。自分の力をどのように使い、どのように人々に貢献できるのか、寮は深く考え続けていた。そんなある日、シャミィとリリィが再び現れ、彼に新たな使命を告げた。
「寮、あなたの霊力は戻ったけれど、それだけでは不十分です。真の力を発揮するためには、ハイヤーセルフとのつながりを強める必要があります。私たちの導きに従い、多くの霊的なマスターの教えを学び、実際に彼らに会う旅に出ましょう。」
霊的なマスターたちとの出会い
シャミィとリリィの指導のもと、寮は様々な霊的なマスターの話や教えを調べ始めた。彼は、霊的な書物を読み、オンライン講座を受講し、さらに実際に各地のマスターたちを訪れることを決意した。
インドの聖者
最初の目的地はインドだった。寮はリシケシュにいる聖者、スワミ・ヴィヴェーカーナンダの元を訪れた。ヴィヴェーカーナンダは、瞑想と自己探求の重要性を教え、寮に内なる平和と霊的な目覚めの道を示した。
「寮、真の力は内なる静寂から生まれます。瞑想を通じて心を静め、内なる自己と対話することが重要です。」
チベットのラマ僧
次に寮はチベットに向かい、ラサのダライ・ラマの元を訪れた。ダライ・ラマは、慈悲と利他の精神を教え、寮に人々を助けるための心構えを伝えた。
「寮、人々を助けるためには、まず自分が幸せであることが必要です。そして、その幸せを他者と分かち合うことが、真の慈悲です。」
ペルーのシャーマン
さらに南米ペルーでは、アンデス山脈のシャーマン、ドン・ミゲルの教えを受けた。ドン・ミゲルは、自然とのつながりとエネルギーの循環について教え、寮に霊的なバランスを保つ方法を示した。
「寮、自然は私たちのエネルギー源です。自然と調和し、そのエネルギーを取り入れることで、霊的なバランスを保つことができます。」
ハイヤーセルフとのつながり
各地のマスターたちから多くを学んだ寮は、最終的にシャミィとリリィの導きで、ハイヤーセルフとのつながりを強めることができた。彼は、自分自身の内なる声に耳を傾け、内なる自己と対話することを習慣化した。ハイヤーセルフとのつながりは、彼にとって新たな霊的な道を開く鍵となった。
ハイヤーセルフの声
ある日の瞑想中、寮はハイヤーセルフの声を明確に感じた。
「寮、あなたの使命は、霊的な力を使って人々を助けるだけでなく、彼ら自身が自らの力を見つけ、成長する手助けをすることです。あなたが経験したすべてのことは、そのための準備でした。」
新たな霊的な道
ハイヤーセルフとのつながりを強めた寮は、自分自身の力と使命に対する理解を深めた。彼は、人々の意識を清め、彼らが自身の力を見つける手助けをすることを決意した。これまでの経験と学びを活かし、寮は新たな霊的な道を歩み始めた。
シャミィとリリィの支えもあり、寮はこれからも多くの人々に希望と光を届ける存在となった。彼の旅は続き、その先にはさらなる成長と発見が待っていた。寮の新たな使命は、ただ人々を助けるだけでなく、彼らが自らの霊的な目覚めを達成し、幸福を見つける手助けをすることだった。
なんとか話としては、終わります。
実際に、ここまでたどり着く事は、無理なんじゃね?
と、言った感じですが、悟りを得て、意識レベルが高まる事で、この星の未来や行く末も大きく変わって行く事になります。
今の色々な諸問題も解決し、新しい地球、未来になる事を夢見て、
実現する事が人類の使命なのかもしれません。完